作業前に必要な物(エアコン洗浄セット以外で)
@ 脚立・ドライバー
A タオル6枚以上・筆記用具・ゴミ袋
B ビニマスカー(接着力の弱いタイプで家具等の養生用)・布マスカー(接着力の強いもので電装部等の水濡れを
防ぐ養生用)
C ゴム手袋・ゴーグル(防護眼が眼鏡)・マスク
D 20Lポリ容器3缶(洗浄剤用・リンス剤用・水用) ※内容量が透けて見えるものが便利
E 温度計・テスター(出来れば有る方が良い)
1.洗浄作業前のテスト運転
作業後にお客様とのトラブルを避ける為、作業前に正常に運転するか、どうかを確認する。
◎冷房を最大にセットして空気の入口と出口との温度差を測っておく。温度差が無ければ故障をしている。また、
少なければ不調です。
◎ルーバーの動きや風量調整、スイッチの作動テスト
※不調の場合はお客様に前もって事情を説明をしておく。またメーカーに問い合わせをして、適切な処置をする。
2.作業前準備
電源は必ず抜いてください。作業中はゴム手袋、マスク、保護メガネ等で身体を保護してください。
部屋の換気を良くしてください。洗浄剤や水で家具、床などを汚さない様に注意してください。
※注意事項 200V3相電源のエアコンの場合、本体の傍にあるコンセントはリモコン用の100V電源
です。必ず200Vの元電源を切ってください。
@エアコン下の床に防水作業マットを敷いてください。テレビ等の家電製品、家具等の移動が出来るものは邪魔
にならない所へ移して下さい。移動が出来ないものは養生シート等で養生してください。
A本体の前面パネルを外して下さい。
パネルの下部に2本か3本のネジで止まっています。隠しキャップを取ってネジを外してください。
上部に引っ掛け部があります。無理をして外すと引っ掛け部が破損するので注意をしてください。
Bエアコン電装基盤の養生
電装基盤を布マスカーで包み、ガムテープで止めて下さい。お絞りタオル程度の大きさのウエス等を入れておく
と、水が浸入した場合でも安全です。
Cエアコン取り付け壁面の養生
壁保護シートをエアコンに取り付けます。紐は上部で絞って下さい。エアコン上部と下部に隙間が出来て壁が濡れ
る恐れがある場合はタオルとガムテープで間隙を塞いでください。
Dエアコン本体の養生
壁とエアコン本体の間に支持金具を2本差し込んでください。
※壁と本体の間に隙間が無い場合はL型の金具を用意して、支持金具とガムテープで結合し、エアコン本体の
側面にガムテープで貼り付けて固定して下さい。支持金具の取り付けが出来れば、専用の洗浄シート(SA-801D)
をエアコンに被せて下さい。エアコン本体と隙間が出来ない様に洗浄シートの紐を絞って下さい。上部の隙間には
タオルを使用して下さい。下部の隙間はガムテープでエアコン本体に貼り付けてください。
E廃液を受ける為のバケツの設置
洗浄シートの排水ホースから出る廃液を受ける為にバケツを置いて下さい。洗浄作業時の廃液はバケツとドレン
パンから外部にも流れ出ます。外のドレンホースの下にバケツを置くか、薄いビニールホースで排水口まで誘導
をして直接床に流してベランダ等の床を汚さない様に注意して下さい。外部に廃液が流れ出ない場合はホースが
詰まっているのでドレンホースクリーナーで詰まりを取り除いてください。
3.洗浄作業前の準備
@ポリ容器に洗浄液 (シルバーN 2,4kg ・ 10kg ・ 20kg)を希釈していれて下さい。フィンが汚れている場合は
10倍に希釈して下さい。フィンが綺麗な場合は20倍に希釈して下さい。フィンが大きくて汚れている場合は20L、
フィンが小さくて綺麗な場合は10L程度が使用量の目安です。
Aポリ容器にシルバーリンス4kg ・10kg を10倍希釈をして入れてください。
Bポリ容器に水を入れて置いて下さい。濯ぎ洗いに使用します。扁平型容器の場合は倒れない様に持ち手部を
互いにガムテープで連結してください。
Cポンプに吐出ホース、吸い込みホース、リターンホースを取り付けて下さい。3本のホースを洗浄液タンクに差し
込んで下さい。
Dポンプを起動させて圧力を12〜3kg/cm2に調整してください。
4.洗浄作業
@フィン(熱交換器)の前処理
前面カバーを外しフィン表面等に付着しているゴミをダスター刷毛や掃除機機を使用して除去してください。
A洗浄剤(シルバーN希釈液)の噴霧
◎洗浄シートの作業窓から噴霧器ノズルを入れて、まず縦方向に噴霧していきます。
◎次に横方向に噴霧していきます。その場合、横向き導管と導管の間に噴霧する様にします。導管に噴霧すると
洗浄液が跳ね返ってきます。
◎ルーバーの下からも忘れず噴霧洗浄して下さい。
◎全体に洗浄液を噴霧が出来た状態で汚れが充分に浮き上がる様に約10〜15分間放置してください
※電装部分とルーバーのモーター部には洗浄液を直接噴霧しないで下さい。電装部が濡れたり、モーターのグリス
が流れ出たりするトラブルが発生します。
5.リンス洗浄作業
@リンス剤希釈液を上記の作業と同じ方法で噴霧洗浄をしてください。
Aフィンの下部でリトマス試験紙を濡らして青色から緑色に変わるまでリンス作業をしてください。
※中和されていれば水洗いの必要はありません。リンス剤には防腐食剤が入っています。
6.水洗浄作業
◎最後にポンプとノズル、ホース等をを水洗いをしておきます。
※洗浄作業とリンス作業の間に水洗い作業をするとリンス剤は少なく済ますが、作業時間は長くかかります。
7.室外機の洗浄
@室外機を洗浄する場合は洗浄作業後とリンス作業の10〜15分放置時間に室外機のフィンを噴霧洗浄をして
おきます。
A室外機はカバーを外さずにフアンが見える間隙から噴霧洗浄します。
B室内機のリンス作業が終われば続けて室外機のリンス作業をします。
8.作業後の処理
@取り外した前面化粧パネル、フィルター、本体などを洗っておきます。
Aエアコンの乾燥
◎洗浄シートを取り外し、タオルで水分を拭き取る。電装部の養生も取り外し、濡れていないかを確認する。
濡れている場合は完全に乾燥するまで電源は入れないでください。
B安全を確かめた上、送風運転を5分間程度してアルミフィンとフアンに残っている水分を吹き飛ばします。
C壁保護シートに残った水分をタオルで拭き取り後、壁保護シートを取り外します。
D乾燥の為、しばらく送風運転をします。
E廃液は定められた用法で処理してください。
F洗浄したパネル、フイルターを取り付け、綺麗に拭機上げます。
G最後に道具を片付けエアコンが正常に作動するか確認して終了です。
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